個人でゲーム制作をしていて、周りからよく聞くのが
「ゲーム制作進めたいんだけど、時間がなくて・・・」
というものです。
つまり、個人の趣味で始めたゲーム制作とはいえ、
と割り切ってやっていらっしゃる方って
ほとんどいないんじゃないかなと感じています。
個人で始めたゲーム制作とはいえ、
一度「作ろう!」と決心したことだったら、
誰しもやり遂げたいと感じていると思います。
私自身、
ゲーム制作をする楽しさを味わってしまった人間の一人なので
その楽しさをより多くの人にお伝えし、体感してほしいという思いで
この事業を立ち上げました。
そこで今回は、
「ゲームを制作するために必要な考え方」と題して、
ゲームを完成させるために大事なポイント
をお伝えします!
ゲームが完成しない原因とは?
ゲームがいつまでも完成できない原因は
- ゲーム制作のやり方がよくわかっていない
- 目的(ゲームを作るという夢)を忘れてしまう
このたったこの2つだけです。
今回は前者の
「ゲーム制作のやり方がよくわかっていない」
について書かせて頂きますね。
なお、後者の
「目的(ゲームを作るという夢)を忘れてしまう」は
で書かせて頂いていますので、こちらもどうぞ。
ゲーム制作のやり方がよくわかっていない
ゲーム制作の流れを正しく把握しているか?
個人でゲーム制作を始める際にありがちなのが、
「なんとなく、ツールをいじってみながらやってみる」
というものです。
感覚を掴むために、最初の数日間など、
期間を決めてやる分には問題がないのですが
期間を決めずにそれをしてしまうと、
完成までとても遠回りをすることになってしまいます。
例えば、どこかへ旅行すると決めた時に、
「歩いてみた感じで、目的地まで目指してみるか^^」
と感覚だけで、移動していたらどうなるでしょうか?
旅行する前に、しっかり道順を確認しておけば
2時間で到着できるはずだった場所なのに、
到着するのに丸一日かかってしまった・・・なんていうことに
なりかねませんよね^^;
ゲーム制作でも旅行と同じで、
まずスタートする前に
ゴールに辿り着くまでの道順を正しく把握する
のがとても重要です。
下記の記事でゲーム制作の始め方を
説明していますので、参考にして頂けたらと思います。
おおまかな道筋はわかったけれど、実際の制作に入った時の細かな部分でつまづくことも多いまん
うん、それもよくあるよね。
もちろん制作に入った先の細かな手順も随時アップしていくね
@実際に制作に入った際の細かな手順も随時アップ予定です。
やらなくていいことに時間を使ってないか?
ゲーム制作の大筋の手順は把握した後は
具体的に何をするかを決めていくことになります。
ただ、「やりたいこと」だけで決めていってしまうと、
やることが膨大になってしまい、
いつまでも完成しないことになってしまいます。
「やることの優先順位付けをしよう」
とよく言われたりしますが、
やることリストと同じぐらいに
「やらないことリスト」もとても重要です。
やることを絞れば絞るほど、一つ一つのタスクに使える時間が増えますし、効率もぐっとアップします。
やらないことリストは下記2つの考え方が必要になってきます。
1. ゲーム制作で絶対にやらないこと
これを決めるためには
「そのタスクをやることが、ゲームが完成することとどう関係しますか?」
と自分自身に質問をしてみることです。
そう質問してみて、
「あまり影響しないな」
と思ったことは、やらないことリストに入れてしまいます。
ただゲーム制作では、
「やらなくてもゲームは完成するけれど、これをやったほうがもっといいものになる」
という点が多いので、
「作ろうとしているゲームのコア部分はなにか?」
も併せて考えていく必要があります。
@ゲームのコア部分をどう考えるかは、後日別記事で紹介する予定です
私自身の過去の反省を例に挙げます。
初めて作ったゲームの話ですが、
やりたいことベースでしか考えていなかったこともあり、
1キャラの表情パターンが30種類以上あったりします。
(キャラによっては50種類ぐらいあるキャラもいたり・・・)
制作していた際は
「この表情もあった方がもっとキャラが生き生きするな」
なんて思いながら、
表情差分を作るのも1つにつき10分程度ですし、
気軽にどんどん足していってしまったのですが、
実際はあってもなくても、それほど影響しない内容でした^^;
それに、1つ作るのに10分程度しかかからないとはいえ、
それが30も40も増えていったら、制作時間は合計で400分になります。
400分というと、だいたい6.5時間ぐらいですが、
6.5時間もあったら、もっと大事なことに時間を使えたのに・・・
と思います。
それ以外にも、ファイル数が多くなったことで、
ファイル管理も大変になってしまいました^^;
※ちなみに企業でつくるゲーム立ち絵の表情差分は、多くてだいたい12~15種類ぐらいです
2. 制作中にやることだけど、今現在はやらないこと
仕事では「マルチタスクが大事!」
とされたりもしますが、
人間は基本的に「シングルタスク」、
一つのことしか集中できないようになっています。
つまり、60分かかるタスクを1つやるのと、
10分かかるタスクを6つこなすのとでは
前者の方が効率よく、タスクを終えられるということです。
この考え方は
毎日のスケジュールを立てる時におすすめの考え方です。
「今週はAというキャラのシナリオ制作しかやらない」
「今日はデバッグしかしない」
などです。
ちなみにかがやの場合は
↑のような感じで、
毎日朝6:30~9:30は、アカデミーのコンテンツ拡充時間!
と決めてしまっています。
※私は朝方なので、朝は5時台に起きて、21時台には寝るようにしています。
どうでもいいけど、瞑想ってなんだまん?
瞑想もリフレッシュできていいよ~。
機会があれば別記事で紹介するかも、です
自分が集中して作業ができる時間帯を決めておいて
その時間帯だけは
「これしかやらない!」
と決め、
1つのタスクに集中するスケジュールを立てておくと
あなたの能力をフル活用することができますよ。
少しだけお金をかけると、制作スピードが倍速になる
私もそうだったのですが、
個人でゲーム制作をしていると、
とにかくお金をかけないで作ろうとしまいがちです。
例えば、いい素材があっても有料だったらやめて
似たような無料の素材を探し回るのに時間がかかってしまったり、
専門書を買えば早いのに、ネットは無料だからと
調べるのに何日もかかってしまったり・・・など。
確かにお金をかけずにできる方法があれば
それに越したことがないのですが、
無料にこだわりすぎて、何日も無駄にしてしまったら
それは大きな遠回りだなと感じています。
私を例に挙げると、
有料の背景素材集(5000円ぐらい)を買うのをケチって
無料素材を2、3日探し回っていたことがあります。
ただもし、もし2、3日会社で働いていたとしたら
倍以上の給与を頂けていたはずです。
おまけに無料で探しても結果的にない素材もあったので、
やはり有料素材を買ってしまった方が早かったです^^;
また、私が初めてゲーム開発をした際は
シナリオ、イラスト、プログラムなどの
全ての工程を1人で行っていたのですが、
外注できる点は外注してしまった方がよかったです。
私の場合、イラストを描くスピードが早くなく、
ゲーム制作期間の6~7割を占めていたため、
途中から彩色の一部は外注していました。
その結果、制作スピードが外注していなかった時に比べ
約2倍ぐらいになりました。
今ですと、ランサーズやクラウドワークスなどの
クラウドソーシングで数千円から外注できますし、
お願いする方の評価や実績も確認した上で依頼ができるため、
比較的外注しやすい環境だと感じています。
それまでに無料でお願いできる方にお願いしたこともあるのですが、
途中から連絡が取れなくなってしまったりすることもあり、
なかなか良い方とは巡り会えませんでした。
引き受けていただけただけでも、ありがたいことではあるのですが・・・。
やはり途中から音信不通になってしまうと、私自身もモチベーションが下がってしまったりもしましたね
趣味にも少しだけお金をかけてあげると、今以上にゲーム開発を楽しめたりもするので
よかったら参考にしてみてください。
2.ゲームを作るという夢を忘れてしまう
ゲーム制作を始めた当初は
完成するゲームを思い描きながら、
モチベーションもMAXな状態ですが、
途中でいろいろな壁にぶつかっているうちに
やりたいのに時間がないし・・・仕方ないまんね(モヤモヤ)
となっている場合は、
- 夢を持ち続ける環境づくり
- 自分なりのモチベーション維持方法
を考えてみることをおすすめします。
まとめ
以上、ゲームを完成させるために必要な考え方を説明しました。
「とりあえずやった方がよさそうだし、やろう!」と先に手を動かしてしまう前に、
やりたいことをすべて書き出してから
本当に必要でないこと以外は、全てやらないことリストに入れ、一切手をつけない
のが、オススメです。
また、1日のスケジュールを立てる際も
1日で集中できる時間帯を予め確保し、1つのことしかしない
と決めてしまうのも大事だと説明しました。
ここまでで
「ゲーム完成のために必要な考え方」を説明しましたが、
趣味だから楽しくやりたいのに、そこまで考えてやるなんて、なんだか仕事みたいだまん
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね^^;
私も決して歯を食いしばりながら
ゲーム制作はするべきではないと思っています。
なにより大事なのは、
あなた自身が楽しくゲーム制作すること
だと思いますし、
自分が楽しみながら制作できなかったら意味がない!
と思っています。
ただ、楽しむためには
その前準備だったり、考え方がとても大切
だと感じています。
例えば、ディズニーランドに行く場合、
ガイドブックやディズニーランドに詳しい方のサイトを見て、
- おすすめのアトラクション
- 効率が良い回り方
- ディズニーランドのシステム
など、いろいろな準備や必要な考え方を身につけてから出発することで
ディズニーランドをフルに楽しむことができますよね。
逆にそれをしないと、
待ち行列に並ぶだけで終わってしまったり、
自分の知らなかった注目アトラクションに乗りそこねたり
十分ディズニーを楽しめない結果になってしまったりもします。
ここでお伝えした考え方は
ゲーム制作を十分楽しむための考え方
でもあることをお伝えできたらいいなと思います。
私のこの記事が
あなたのゲーム完成に向かって、
楽しみながら制作できるためのお役に立てたなら幸いです。
個人の趣味で始めたゲーム制作だし、完成できなかったら、出来ないでいいまん^^